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東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~

言わずと知れたベスト・セラー。

今でも、この本にかけてある帯を読み返していると、泣けてくる。

前半の舞台が北九州と筑豊というのも、思い入れのひとつ。

北九州は私の住む博多の隣の街だし、筑豊は私の両親の出身地。年代の近いリリーさんが描く故郷の情景は実感とともに、心の奥を揺さぶる。

でも、この本がここまで、たくさんの人に受け入れられているのは、誰の心にもいる「おかん」のことをそれぞれが想うから。リリーさんのおかんに重ねて読んでしまうからじゃないかな。

今、この本をパラパラとめくると、色んなシーンが目に飛び込んでくる。

料理が好きなおかんのこと、時々出てくるおとんのこと。

中々一人前になれない放蕩息子だった昔のリリーさんのこと、支えたり一緒にバカばかりやってる温かい友達のこと。

条件反射のように泣けてくるのは、少しづつ年をとってしまう母のことやいつまで経っても心配ばっかりかけてしまう私、大事な友人と、それを重ねてしまうからかな。

きっとみんなそうなんだろうな。皆、大事な人がいるんだからね。

リリーさんの事、以前はあんまり好きになれない、と思ってたのに、今は友達のような気持ちだ。

かっこいい男の人だね。おかんも喜んでるよ、きっと。

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